釣りを趣味としていると、さらに大きな獲物を求めてさまざまな試みをします。その一つが船釣りです。海上に繰り出して大物を狙うようになるのです。海上での釣りを覚えるとオカッパリに戻れなくなる釣り人も少なくありません。その理由は、オカッパリの10倍魚が釣れるからです。一度船釣りの楽しさを知ってしまうと、釣りを趣味とする人の中には自分専用釣り船を購入したくなる人も少なくないはず。ここでは、マイ釣り船の購入を検討している人、今から購入する人向けに釣り船の購入方法、管理方法、必要な免許、釣り船の価格を紹介します。
釣り船の購入方法
釣り船はヤマハやヤンマーなどのディーラーで直接新品を購入するか、中古のプレジャーボートを扱っている業者で購入します。初めて釣り船を購入する場合新品の釣り船をおすすめします。中古の釣り船の価格は安いのですが、交換する部品点数が多いため、新品の釣り船を購入するのと変わらなくなるからです。
管理方法
プレジャーボートを管理する場所はマリーナとよばれる港です。マリーナには警備員が常に常駐しています。桟橋などのゲートへ入る場合もセキュリティーカードをもっていないと船までアクセスできません。マリーナなどが近くにない場合は、地方自治体が管理する河川や港を利用してプレジャーボートを停泊させます。
プレジャーボートを使用していると、船の底にフジツボが繁殖します。フジツボが船に付着すると船速が遅くなったり、エンジン系統に異常が発生したりするため、定期的に船底の塗料を塗りなおす必要があります。
必要な免許
プレジャーボートを操縦するには車と同様ライセンスが必要になります。海のレジャーで使用される船舶系の免許は「特殊小型船舶免許」「2級小型船舶免許」「1級小型船舶免許」の3つです。この中でプレジャーボートに関係するのは「2級小型船舶免許」と「1級小型船舶免許」の2種類になります。違いは、陸から沖合までの航行距離です。大海原を自由に駆け回りたいなら最大100マイルを超える区域の航行が可能な「1級小型船舶免許」をおすすめします。
気になる釣り船の価格
プレジャーボートはいくらくらいするのでしょうか?種類別に価格を調べてみました。
クルーザー
新品だと450万円、中古は160万円くらいします。置き場所はマリーナに係留します。船台と保証金がそれぞれ合計40万円かかります。年間ランニングコストは管理費、オイル交換、保険、メンテナンス代、ボートの上げ下げです。年間で26万円程度がかかります。
漁船
漁船は海面レーダーなどさまざまな装備を装着しているためクルーザーに比べると高めです。大きさにより価格が違います。価格帯は75万円から1500万円の漁船が多いようです。
ゴムボート
価格が安く、収納場所に困らないプレジャーボートです。価格は3万円から20万円前後のものが多いようです。エンジンや魚群探知機などの装備品は別途購入しなければなりません。
シーカヤック
手漕ぎタイプのプレジャーボートです。海用に特別な流線形として設計されています。そのため、力が弱い人でもなれれば海上と陸上を自由自在に往来できるようになります。気になる価格は高くても10万円程度です。