釣り人ならカジキやマグロなどの大型のフィッシュイーターを1度は釣ってみたいもの。トローリングはボートを走らせながらルアーや生餌を海中に流して大物を狙うぜいたくな釣りです。そのぶん通常の船釣りより費用が掛かります。ここではトローリングに必要な費用や道具、トローリングを楽しめる場所を紹介してみました。
トローリングに必要な道具と費用
トローリングは一般的なルアータックルとは違います。大きな魚を狙うためロッドやリールは特殊なものを使います。ルアーも手のひら以上あるものを使用するため、購入するには資金力が必要です。
ロッド
トローリングのロッドは数百キロある魚とのファイトを楽しめるよう非常に頑丈にできています。折れにくい強さのグラスファイバーを使用しているのが特徴です。価格は2万円から数百万円するものまでさまざまです。
リール
マグロやカジキを想定したトローリングでは魚が通常の船釣りやオカッパリでは考えられないような走りをします。そのため、ラインも30号の極太を使用します。価格は10万円前後です。
アウトリガー
トローリングでは釣果を上げるために、ロッドを何本も出すことも。そのさいにルアーやラインが絡まないようにアウトリガーを使用します。アウトリガーは絡みを防ぐためにできるだけ硬いものを選びます。
水温計
トローリングでは海の表層にルアーを流すため魚の活性の度合いを測るための水温計が必須。表層の温度が高ければ高いほどターゲットの活性が高くなります。現在では魚群探知機の機能の中に組み込まれています。
GPS
海上で迷子にならないように必要な道具です。また、最短でポイントと港をつなぐこともできます。オートパイロット付きGPSもあります。
魚群探知機
海底の地形や魚影を探知できる機材。トローリングは魚群探知機で小魚の魚影をとらえ、そこにやってくるカジキやマグロを狙うため必須の機材です。
無線機
外洋ではスマホの電波が届きません。外部との連絡をするために必須の手段です。けが人や事故が起きたさいにも助けを呼べます。
1回のトローリングに必要な費用
エサ、ルアー、救命胴衣などをつけて1日55,000円です。さらにレンタルタックルを入れると60,000円程度になります。ロッドやリールの価格を考えると妥当な額でしょう。
トローリングを楽しめる場所
カジキやマグロと聞くと石垣や与那国島など、南西諸島を彷彿とさせますが、和歌山県でも営業しているお店があります。
トローリングで釣れる魚種
クロマグロやカジキマグロ以外にシイラ、カツオ、カンパチ、ヒラマサなどの中型の魚が狙えます。トローリングはさまざまな回遊魚が釣れます。また、「黒いダイヤ」と呼ばれるクロマグロを釣れます。そのため、トローリング費用を上回るリターンも夢ではありません。