海釣りより繊細なテクニックが必要とされる渓流釣り。特にヤマメ、イワナは人のけはいに敏感な魚種です。しかし、テクニックは繊細ですが、釣りのスタイルはシンプル。ここでは渓流釣りの方法、準備道具、渓流釣りの魅力を紹介いたします。
釣り方
渓流の釣りでは川の流れをイメージすることが大切です。なぜなら魚は、川の流れの逆側を向いているからです。つまり、魚がいると思われるポイントよりも上流から仕掛けを流しながらポイントを探っていきます。川の流れは瀬、淵、トロの3種類に分けられます。釣る時は川をジャブジャブと音を立てて歩くと、音に敏感なヤマメやイワナが気付いて逃げてしまいます。そのため、移動する際は、流れの緩い場所を選び、川の上に出ている石の上に乗りながら移動をします。移動しながら、魚がいそうな障害物を探しましょう。イワナやヤマメが好むポイントとして、流れのはやい淵を好みます。淵は、川の蛇行部にある最深部です。淵に深さがある場所は、渓流でも2m以上ある場所も少なくありません。何度も違うタナへ仕掛けを流し、魚を誘い出しましょう。また、瀬やトロなどの比較的浅い部分では、縄張り意識の強いヤマメやイワナを挑発して釣りを楽しめます。(ただし1発勝負になるでしょう。)
準備道具
渓流釣りでは、リールは使いません。独特なしなりのある渓流竿1本で釣りをします。必要な仕掛けは、天井糸(目印になるので、できれば赤がいい)を選びます。仕掛けを流す部分には、目印のブライトと呼ばれる仕掛けを等間隔で3つ付けます。あとは、ガン玉を流れと川の深さによって変えます。水中のハリスは、もちろん目がいいヤマメとイワナに見えないように極細の0.3号を使用します。天候や川の濁り具合、魚の活性にもよりますが少し、川の水が濁っている時は、0.4号を使ってもいいでしょう。渓流釣りで最も重要な仕掛けが「ハリ」です。基本的に小さい2~3号ハリを使いますが、ヤマメやイワナが放流された初期では、魚が小さいためフッキングしづらくなります。そのため、あえて4号バリを使うという手もあります。餌は、市販のブドウ虫やイクラなどを使用します。しかし、現地の魚が食べているものとマッチするとは限りません。現地調達でカワムシを調達するのも釣果を上げる手段のひとつです。
風情溢れる山間の景色を堪能するなら渓流釣りがおすすめ
渓流釣りの醍醐味はなんといっても、大自然の中で、魚と1対1でファイトできること。渓流の澄んだ水とせせらぎも体と心を癒してくれます。都会の喧騒に疲れたら渓流釣りで体を癒しましょう。