カサゴやメバルは根魚とよばれ、海岸の障害物の中に隠れて獲物を狙っています。穴釣りはその修正を利用した釣り方。穴釣りは、テトラポッドや置石の隙間に仕掛けを投下する方法です。ここでは、穴釣りに関するカサゴやメバルの釣り方、準備する道具などを紹介します。
カサゴの釣り方や準備道具
カサゴは岩がごつごつとしたあたりに生息している魚です。テトラから狙ったり、陸から狙ったりする場合、ロッドはライトゲームロッド、リールは2500番台のものを、仕掛けは、根がかりの少ないテキサスリグを利用したワーム仕掛けを使います。(仕掛けが根がかりしくにくいので、複雑なテトラの間を縫ってカサゴを狙うのにピッタリ)ワームにはカサゴが好むとされている甲殻類の形をしたワームを使用します。テトラの穴に合わせてシンカーやテキサスリグ1/2インチに変えます。深い場所を狙いたい場合は、潮の影響を受けないテトラの重なり合っているところを選んで慎重に底まで下ろします。底まで下ろした後は軽く穂先をあげるようにしてカサゴを誘います。1回から2回誘って釣れなかったら別のテトラの穴に挑戦しましょう。
餌釣りの場合もルアーの仕掛けとほぼ同じです、餌には大きめのサルエビを使用します。カサゴの釣り方は沖に出ても応用できるので是非習得しておきたい釣法です。
メバルの釣り方や準備道具
メバルは春を告げる魚として知られています。メバルが釣れる時期は1月から3月の間です。産卵を終えたおなかをすかせたメバルが油をたくわえるために何でも食べるのを利用して釣りをします。メバルもカサゴと同じ根魚と呼ばれ、海藻の影や、テトラポッドの穴の奥に隠れています。メバルの穴釣りが可能なのは日中に限ります。夜になると、メバルは常夜灯回りなど餌が集まりやすい場所に移動してしまうからです。メバルは基本的に動くものであればなんでも反応します。テトラポッドに投入するなら、魚型のワームで十分でしょう。また、日中は、テトラポッドだけでなく、海藻の影にも隠れています。海藻は根がかりの原因となるので、海藻周辺をマスバリにワームとガン玉をつけてゆっくり仕掛けを投下すると根がかりしづらくなるでしょう。メバル釣りには、感度が高い穂先が硬いロッドを選びます。アブガルシアのソルティースタイルなどがそれにあたります。リールは2500番台のものがあれば問題ありません。また、テトラなどの障害物を狙うなら20ポンドラインを使いましょう。根がかりをしても仕掛けの回収率をあげるためです。
テトラポットの間を狙う穴釣りは、自分だけのポイントを見つけて釣る楽しみがある
穴釣りの醍醐味は何といっても予想通り魚がいるポイントを見つけたときのうれしさです。テトラポットの穴釣りは沖縄にいくと、カサゴやメバルの代わりに巨大なウツボや珍しいマハタが釣れたりします。穴釣りは仕掛けも簡単なので釣り初心者にもおすすめの釣法です。