夜釣りは魚の警戒感が薄れる夕方から夜明けの間に行います。夜間になると小魚が活発に動き出すため、それを食べるために大きな魚の活動も活発になります。つまり夜釣りでは大型の魚が釣れる可能性が高いのです。ここでは夜釣りにおける魚の釣り方、準備する道具などを紹介しております。
夜釣りの方法
夜釣りで魚を釣る方法は、大きく分けて2種類あります。餌釣りとルアー釣りです。
餌釣り
餌釣りには、サビキ仕掛け、ウキ釣り、ぶっこみ釣りの3種類があります。それぞれの特徴を見ていきましょう。
サビキ仕掛け
サビキ仕掛けは、カゴに練り餌や小さいオキアミを入れて海中に投入します。投入したあとは、軽く上下に振って餌を出して魚を誘い出します。1~2回上下に竿をふってヒットしなかったらカゴの中の餌を変えましょう。これを繰り返し魚を誘います。サビキ仕掛けで釣れる魚はアジ、オジサン、イワシ、カサゴ、カワハギ、カマス、メジナ、ウミタナゴなどです。夜釣りを行う場合のメインのターゲットは、夜間活発に活動するアジです。アジは群れで回遊するため、釣れ出したらとことん釣れるのが特徴になります。
ウキ釣り(フカセ釣り)
夜のウキ釣りには電気ウキを使用します。電気ウキはリチウムイオン電池を使ってウキを発光させる仕組みです。以前の電気ウキは豆電球と単3電池数本という大掛かりな仕掛けでしたがリチウムイオン電池の普及で小型化し、初心者でも気軽に夜のウキ釣りができるようになりました。使用する餌は、オキアミ・アオイソメ・さんまの切り身などです。シーバスなど大型の魚を狙う場合は、キビナゴを練り餌と混ぜて撒きます。
ぶっこみ釣り
ぶっこみ釣りは大物狙いの仕掛けです。天秤などのおもりを使い遠投をします。一回投げたら、数十分様子を見て餌がついているか確認し、新鮮な餌に変えます。潮が止まっているときは釣れないので、潮が満ちはじめたときに仕掛けを投入しましょう。
ルアー釣り
昼間は見切られるルアーでも、夜間になると見切られづらくなります。クロダイ狙いなら、ブラックバス用1/2リグにワームをつけます。遠投したのち、そこを引きずるようにリトリーブし、反応がなければボトムをノックするように竿を上下させます。適度にアクションを入れてクロダイを誘い出しましょう。
準備道具など
仕掛けやルアー交換でヘッドライトは必ず使います。ヘッドライトがないと夜釣りができません。ヘッドライト電池が切れたときのために、予備の電池を必ず持っていきましょう。ぶっこみ釣りをする場合、穂先につけるスズやルアーにつけるケミホタルも忘れないようにしましょう。
夜の川や海は危険が伴うので、しっかりとした準備が必要
ライフジャケット
ライフジャケットは昼夜を問わず釣りをするのに必要な道具です。ガスの使用期限が切れていないか夜釣りの前にチェックしておきましょう。
ホイッスル
転落した際に助けを呼ぶためのアイテムです。もしもに備えて用意しておきましょう。
足をちゃんと防護できる靴
夜の釣り場は意外に足元が見えません。捨てられたハリや仕掛けでケガをしたり、ゴンズイやエイなどの毒を持つ魚が釣れたりすることがあるため、刺されないような靴を履いていきましょう。